緑内障

失明のおそれもある「緑内障」
40歳以上は定期検診を

緑内障とは

緑内障は、眼圧の上昇が原因となって視神経が障害され、視野(見える範囲)が欠ける・狭くなる病気です。近年行われた調査では、40歳以上の日本人の17人に1人が緑内障であることが明らかになりました。しかしながら、一般的な緑内障は初期の自覚症状が乏しいため、知らない間に症状が進んでいることもあります。40歳以上の方は眼科での定期検診をおすすめします。

緑内障の症状

「急性」と「慢性」とで大きな違いがあります。
急性緑内障は夜間に発生することが多く、急激に吐き気をもよおすほど目の奥が痛くなり、放置すると3日足らずで失明するといわれています。眼科での緊急の治療を要しますが、その症状から脳外科や内科に受診してしまうこともありがちです。
一方で慢性緑内障では、徐々に視野が狭くなっていきますが、初期には自覚症状がほとんどないため、知らないうちに病状が悪化していきます。気づいた時には末期になっていることもあるので、特に30代以降の方は十分気をつけておくべきでしょう。
緑内障の多くはこの「慢性型」です。


緑内障の治療

疾患の性質上、完治することはありません。
患者さんの年齢や性格、病状の進行度などによって治療方針は様々であり、生涯にわたる長期的戦略を考える必要があります。
一般に、はじめは病状の進行を抑えるために眼圧を下げる点眼薬を使用して経過を見ますが、点眼薬での治療が不十分と判断される場合には手術に踏み切らざるを得ないこともあります。