コンタクトレンズ処方

間違った使い方で重大な危険性も
コンタクトレンズは「医療機器」、まずは眼科医に相談を

コンタクトレンズ処方について

遠方から眼内に入射する平行光線が網膜に焦点を合わせている状態を「正視」といいますが、この焦点が網膜の前方にずれるのが「近視」、後方にずれるのが「遠視」です。また多くの場合、眼球の歪みなどにより生じる「乱視」が近視や遠視と混在しています。
コンタクトレンズやメガネはこの屈折異常を矯正するためのものです。
法律的に、コンタクトレンズ処方には眼科医の処方箋が必要です。
コンタクトレンズは角膜に直接装着するものなので、信頼できる医師のもとで定期的に検査を受けることが大切です。



コンタクトレンズの種類

コンタクトレンズは大きく分けてソフトレンズ、ハードレンズがあり、現在主流なのはソフトレンズの使い捨てタイプです(ただし、円錐角膜や強度乱視などの場合はハードレンズを使用しなければなりません)。若い方に人気のカラーコンタクトレンズもご用意しています。

当院では、有名メーカーの製品のみ取り扱っています。素材や使用目的によっても数多くありますので、相談しながらご自身に合ったものを見極めていきましょう。

 
 

間違ったコンタクトレンズの選び方・使い方

本来法律上ではコンタクトレンズ処方には眼科医の処方箋が必要ですが、インターネット販売の普及などで買い物の自由度が高まったからか、見たこともないようなコンタクトレンズを着用して目の痛みなどを訴えて来院される方も稀にいらっしゃいます。
また、レンズやレンズケースをきちんと手入れしていないと、さまざまな角膜感染症にかかる可能性があります。
処方後も定期的に眼科で検診を行い、正しい用法でコンタクトレンズを使用しましょう。

アカントアメーバ感染症

コンタクトレンズによって傷ついた角膜から感染する「アカントアメーバ感染症」は治療が難しく失明の危険性もある病です。
レンズやレンズケースを適正にケアしないことで「アカントアメーバ」という微生物に汚染されることが大きな原因となっています。

重症角膜潰瘍

角膜移植を受ける約半数がこの「重症角膜潰瘍」を患っているといわれています。コンタクトレンズの誤った着用が原因となることも少なくありません。

緑膿菌感染症

「緑膿菌」はコンタクトレンズ使用者によく見られる感染症で、適切に治療しなければ失明してしまう病気です。

眼科で処方するメリット

目の健康状態をチェックするため、当院では、コンタクトレンズを装着される方の角膜内皮細胞検査を無料で適宜実施しています。
角膜内皮細胞とは、角膜の内面に規則正しく配列している六角形の細胞で、角膜の透明性を維持する働きをしています。障害されると再生されないため、細胞数が減少して角膜混濁を生じる危険性があります。
当院設置の特殊カメラにより角膜内皮細胞を撮影し、形状や密度などを分析します。