2017.05.27更新

皆様こんにちは!広島県廿日市のわたなべ眼科です。
今日のコラムでは、ロービジョンケアについてお話をさせていただきたいと思います。
ロービジョンケアという言葉自体、おそらく皆様はご存知ないのではないかと思います。

わたなべ眼科へご来院される患者様は、なにかしらの目の異常をお持ちであったり、コンタクトレンズの処方をお望みであったりするわけですが、その中でも比較的多くの方が視覚の障害を感じ、それにお困りになってご来院なさっているという状況です。

この視覚、つまり視力、明暗、視野、固視、色覚、眼球運動などにおける機能障害が起こると、当然ですが日常生活に支障をきたすわけです。
視覚は人間が生きていく上で大切とされている五感、(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の一つであるわけですから、当然のことです。

この視覚をできる限り正常値に持っていくために、眼科医は治療や視力などの矯正を行うわけですが、このような医療的な部分を含め、それ以外にも教育や職業、社会・福祉の側面、そして心理面と幅広い方向性における支援そしてリハビリテーションを行っていくことをロービジョンケアといいます。

投稿者: わたなべ眼科

2017.05.24更新

今日は先日の引き続き、VDT症候群(IT眼症)の検査についてのお話です。
基本的な検査以外にも、さまざまな検査をしてVDT症候群か否かを判別します。

まずは近見検査です。
VDT症候群にならないためには、近くを見る時の視力が正常かどうかが重要になってきます。
また遠くから近くを急に見たときの、目のピント調節機能を確認する検査も大切です。

次に前眼部検査です。
目の前部に何らかの異常がないかどうかを確認します。
異常があるとなると、VDT症候群以外の病気や炎症を疑う必要があるからです。
涙の量もチェックします。
涙の量が正常でないと、VDT症候群になりやすいのです。

そして眼球運動検査を行っていきます。
目が上下左右にスムーズに動くかどうかの検査です。
この動きがスムーズでない場合、VDT症候群になりやすいといわれています。
同じく斜視もVDT症候群の原因となりやすいので、眼位検査を行い斜視があるかどうかも確認します。

あとは、瞳孔検査と対光反射検査を行います。
瞳孔は光の入り方によって大きくなったり小さくなったりするわけなのですが、VDT症候群である場合、この瞳孔の動きがおかしくなります。
これをチェックするのです。

このように、さまざまな検査を行い、VDT症候群なのかどうかを確認していきます。

投稿者: わたなべ眼科

2017.05.21更新

皆様こんにちは!広島県廿日市のわたなべ眼科です。

今回次回に分けて、近年患者数が増えてきているVDT症候群(IT眼症)の検査の方法をご紹介していきたいと思います。

 


まずは、基本的な検査を行います。

基本的な検査とは、VDT症候群ということではなくても眼科で必ず行うといってもよい検査です。

最初は、視力検査です。

患者様ご本人の正確な視力を把握します。

VDT症候群であるかどうかを判別する一つの検査のツールではありますが、視力検査はとても重要です。

というのも、本来の視力に合ったメガネやコンタクトレンズを使用していないとなった場合、それがすべての引き金となって疲労が起こり、VDT症候群になってしまっているということもあり得るからです。

 


次に眼圧検査を行います。

これは、患者様が訴える痛みが、緑内障なのかVDT症候群なのかを判別するためにとても重要です。

 


そして眼底検査を行います。

これもよく行う一般的な検査ではありますが、患者様が感じている異常が、そもそもの組織や視神経に問題があって起こっているものではないのかを確認するために重要です。

それらに問題があり起こっている異常となれば、VDT症候群ではなく他の病気の症状であるという可能性も考えなければならなくなるからです。

投稿者: わたなべ眼科

2017.05.11更新

皆様こんにちは!広島県廿日市のわたなべ眼科です。
今年のゴールデンウィークは、長い方ですと9連休であったと思います。
長期の旅行へ出かけた方も多いのではないでしょうか?

旅行からご帰宅される方が多いこの時期、目のトラブルで多いのが「目がゴロゴロする」というような症状です。
海などで行うアクティビティ。
そのときにおそらく砂やホコリ目に入って、その砂で眼球に傷がついてしまい鈍い痛みや違和感を覚えるのです。
ものすごい激しい痛みではないものの、寝ている時以外ずっと感じる違和感に、不自由さを患者様は訴えられます。

このような症状は、基本的には自然治癒を待つよりほかにありませんが、状況がどの程度深刻かどうかを判断しなければなりませんので、早めにわたなべ眼科へご来院いただければと思います。
そして、これ以上ひどくならないように、少しでも治癒が早まるように、点眼治療を行ってまいります。
傷が深いと治癒に時間がかかるケースもあります。

投稿者: わたなべ眼科