こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。
以前、このブログでコンタクトレンズについてお話をしたことがあります。
その時の内容をかいつまんでご説明すると、コンタクトレンズを作るときは眼科医に行って処方してもらってください。適当にやってしまうと、恐ろしい病気にかかることもありますよ、というようなものでした。
コンタクトを使っている方は、ぜひもう一度お読みいただきたく思います。
さて、そのときも少しだけ触れたのですが、当院ではコンタクトを使っている患者さんに向けて角膜内皮細胞検査を無料で適宜実施しています。
角膜内皮細胞というのは、角膜の内側に規則正しく並んでいる六角形の細胞で、角膜の透明性を維持する役割を担っています。
この細胞、壊れてしまうと新たに作られないため、どんどん減っていってしまうと角膜混濁を起こすことがあります。
ですので、そうならないために検査をしておきましょうね、というお話なのです。
当院では、特殊カメラを使って角膜内皮細胞を撮影することができます。それにより、形状や密度を分析できるのです。
繰り返しになりますが、コンタクトレンズを作るときは眼科医で。
そして、コンタクトを使うようになった後も、定期的に眼科医で検査を受けるようにしましょう。
2015.11.27更新
コンタクトレンズは眼科医で
投稿者:
2015.11.21更新
病気だけじゃない、眼科のお仕事
こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。
これまでこのブログでは、白内障や緑内障といったよく知られたものから、あまり耳馴染みのないものまで、さまざまな目の病気についてご説明してきました。
眼科の場合、そういった病気で来院される患者さんが多いのですが、実はそれだけではありません。外傷、つまり目のケガで受診される方もいるんです。
例えば、眼球打撲があります。打撲というと、腕や脚が連想されますが、目もするのです。
ケガの仕方はほかの部位と同じで、外側からの衝撃によるものです。野球をしていてボールが当たってしまったとか、ケンカをして殴られてしまったとか。
打撲と言っても、目の中で出血が起きている場合などもありますので、すぐに受診が必要でしょう。
ほかに異物飛入というのもあります。名前のまんまで、目に物が入ってしまった場合です。目にゴミが入ったというのは日常的にあることですが、それのひどい状態ですね。
ホコリや虫が多いですが、工場で働いている人などは鉄粉が入ってしまうこともあり得ますし、環境によっていろいろでしょう。
何が言いたいかというと、病気だけでなくケガであっても、目に関することであれば眼科医に来てくださいね、ということです。眼科は目の病気を治すところ、というよりも、目の問題を解決するところ、と思ってもらうといいかもしれません。
投稿者:
2015.11.18更新
眼科の強い味方たち!
こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。
突然ですが、みなさんは眼科にある設備についてどのくらいご存知でしょうか。
内科や外科などだと、なんとなく見たことがある機械や、テレビドラマで見かけたような設備もあると思うのですが、眼科の設備となるとなかなか知らないのではないでしょうか。
例えば、緑内障にかかると眼圧が上がる、と言いますが、ではどうやって眼圧を測るのか。
当院の場合、非接触型眼圧計という機械を使います。目に向かって空気をシュッと射出して、その力で角膜がどのくらい変形するかを測定します。それによって、眼圧を測定することができるというものです。
緑内障絡みで言えば、アルゴンレーザーというのもあります。男の子が好きそうな強そうな名前ですが、レーザーを使った網膜の光凝固術に使うものです。
緑内障の治療にも活躍してくれますし、ほかの網膜の病気の治療にも使うことがあります。
ほかにもたくさんの専門的な設備がありますが、どれもみなさんの目の健康を守るための最新設備です。これからも機会があればご紹介しようと思いますし、ホームページには写真付きで載せていますので、興味のある方はチェックしてみてください。
投稿者:
2015.11.14更新
飛蚊症を侮るなかれ
こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。
みなさんは「飛蚊症」という病気をご存知でしょうか。
一時期、よくテレビなどでも取り上げられたことがあるので、なんとなく知っているという方も多いのではないでしょうか。
症状としては、目の前に蚊が飛んでいるように、小さな点が見えるというものです。
生まれつきこの症状が出ることもあり、その場合はそれほど心配はないのですが、生活している中で新たに発症した場合は危険な場合もあります。
網膜剥離や硝子体出血などの大きな疾患の兆候として現れることもあるからです。
つまり、大きな病気のサインかもしれないわけですから、なんだか最近目の前にチラチラ見える、ということがあれば、眼科で検査を受けることをお勧めしています。
痛みを伴うわけでもありませんし、慣れてしまえば気にならなくなってしまいますので、無視しがちな症状です。でも、飛蚊症は飛蚊症ですから、急に増えてきたなどがあるようなら、眼科を受診してみてください。
投稿者:
2015.11.10更新
糖尿病と眼科
こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。
眼科医はわざわざ説明をするまでもなく、目のお医者さんです。目が痛かったり、なにか異常を感じたら受診する診療科ですね。
ただ、目は身体の一部です。つまり、直接目と関係ない病気がきっかけで目に症状が出ることもあるのです。
その代表的な例が、糖尿病網膜症です。
その名の通り、糖尿病に伴う症状です。糖尿病自体が大変な病気ですが、この病気は特定の内蔵がおかしくなるといった類のものではありませんので、いろいろな部分に影響が出ます。目もそのひとつというわけです。
高血糖の状態が続くと、網膜の毛細血管に問題が起きて眼底に出血するという疾患です。
糖尿病にかかってから数年後に発症することが多く、始めのうちは自覚症状が少ない厄介な病気と言えるでしょう。
放っておくと、硝子体出血や網膜剥離、最悪の場合は失明に至る恐ろしい病気です。
糖尿病だと分かって内科に通っていれば、内科の先生から指示が出るでしょうが、病気に気付かないと手遅れになってしまう可能性もあります。糖尿病の早期発見はもちろんのこと、眼科の定期検査も忘れずに受けるようにしてください。
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