2015.10.30更新

こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。

みなさんが誰かの顔を見たり、鏡で自分の顔を見ると、黒目と白目の両方が見えますよね。当たり前に聞こえますが、これは人間の特徴で、ほとんどの動物は白目部分が隠れているんです。
動物の話はさておき、ちょっと想像してみてください。「白目が境を侵して黒目に入り込んできたら……」。考えてみるとちょっと恐ろしいですね。でも、実際にそういう病気があるのです。

「翼状片」という病気で、目頭側、つまり鼻側の結膜(白目)が角膜(黒目)に侵入してきます。
インターネットで画像検索してもらえれば分かりますが、一目でなにやら異常事態だというのが理解できますので、見逃すことはないと思います。

ただ、いかにも恐ろしげに書いてしまいましたが、それほど急を要する症状ではありません。充血や異物感といった自覚症状が強ければ、点眼薬を用いた治療を行う、という程度です。
しかし、大きいものでは強い乱視が起きる場合もあります。また、見た目にもあまり良くはありませんので、そういった場合は手術で治すことになります。当院でも手術は可能です。

見た目のインパクトがあるので患者さんも慌ててしまいがちですが、そこまで不安にならなくても大丈夫ですので、落ち着いて眼科に来てください。

投稿者: わたなべ眼科

2015.10.26更新

こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。

みなさんは、目の病気と聞くとどんな病気を思い浮かべるでしょう。
白内障や緑内障といった、比較的大きな病気を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。やはり怖い病気というのはテレビや新聞でも取り上げられることが多いので、知っている人もたくさんいらっしゃるのでしょう。

でも、実際にはあまり知られていない病気もたくさんあります。
例えば、「春季カタル」という病気があります。聞いたことありますか?
小中学生の男の子に多い病気なので、そのくらいのお子さんをお持ちの方はご存知かもしれませんね。
これはアレルギー性結膜炎の一種で、上まぶたの裏にぶつぶつができてしまい、痛みやかゆみが現れる病気です。

それほど症状が重くなければ、抗アレルギーの点眼薬やステロイド点眼薬、免疫抑制剤点眼薬といった目薬で治療に当たります。ただ、重症の場合は結膜下注射や内服といった治療をすることもあります。場合によっては、結膜乳頭切除術という手術を行うケースまであります。

自覚症状があるので放っておくことは少ないと思いますが、異常を感じたら必ず眼科にかかるようにしてくださいね。ちなみに、春季とついていますが、春以外にも発症するのでお間違いなく。

投稿者: わたなべ眼科

2015.10.19更新

こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。

引き続き、ドライアイについてご説明します。
前回、前々回とドライアイの症状などについて書きましたので、気になっている方は目を通してみてください。

さて、今日はドライアイの治療についてお話しします。
と言っても、特別な器具を使ったり、手術をしたりという大掛かりなことではありません。基本的には、目の表面の潤いを保てればいいわけですから、そのための点眼薬、つまり目薬を使って治していくことが中心になります。

それと同時に、患者さん自身の生活の中で気を配ってもらうように伝えます。
乾燥しているところでは、どうしたって症状がひどくなりますから、そういう場所をできるだけ避けてもらったりするのです。
例えば、エアコンの使用を減らしたり、加湿器を利用したりといったことです。また、長時間にわたるパソコン作業は目に負担をかけますので、途中途中で休憩をはさんだりして、目を労わるように、とアドバイスをします。

これ自体が失明に直接つながるような重篤な病気ではありませんが、目に負担をかけることになるのは明らかです。症状が出ているのであれば、なるべく早く眼科に行ってください。

投稿者: わたなべ眼科

2015.10.14更新

こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。

前回、少しだけドライアイのことを説明しました。
せっかくですので、もう少しドライアイの話を続けようと思います。
今日は、具体的な症状や、その原因についてご紹介します。

ドライアイは、ただ目が乾くだけでしょ? と軽く見ると怖い病気です。
症状としては、目の痛みや異物感を感じたり、常に充血して赤くなったりしてしまいます。ひどい場合は、目を開けていられないほどの痛みを覚えることもあるんです。

これらの症状や、目が乾いている、特別な感情とは別で涙が出る、目がゴロゴロする、目が疲れやすいといった症状や感覚に覚えのある人は要注意です。すぐに眼科を受診するといいでしょう。

パソコンを長く使う人は、知らず知らずのうちにまばたきが少なくなってしまうため、ドライアイを発症しやすいと言われています。また、前回も触れましたが、コンタクトレンズを使っている人も注意が必要です。
ですから、コンタクトレンズをしたまま、パソコンの前に座っている時間が長い人は気を付けましょう。心当たりのある方は、パソコンを使う時間を調節したり、メガネに変えるなどの自衛策を講じるといいでしょう。

次回は、ドライアイになってしまった場合の治療保法についてお話する予定です。

投稿者: わたなべ眼科

2015.10.08更新

こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。

みなさんは、ドライアイという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
最近ではよく聞く言葉ですから、多くの方が知っている言葉だと思います。また、詳しくない知らない人でも、症状が想像しやすい名前です。

目の表面には常に涙が溜まっていて、目の表面を守る役割を果たしています。
ところが、なんらかの原因でこの涙液が減って目が乾いてしまうのがドライアイです。

と、ここまでは分かりやすい話なんです。
実は、逆に涙が過剰に出てしまう場合もあるんです。つまり、涙液が減る、というよりも、涙液のバランスが崩れる病気がドライアイである、と言った方が正確なんですね。

さて、このドライアイにかかるとどんなデメリットがあるでしょうか。
もちろん単純に目が乾いてしまうだけで不快感がありますから、それもひとつです。
ただ、それ以上に大変なのは、ドライアイの状態だと目の表面や角膜が傷付きやすくなってしまうということです。細菌にも感染しやすくなりますので、ドライアイそのものとは別の症状が出てくることもあるわけです。

現代社会では、誰しもがかかる可能性のある病気です。
特にコンタクトレンズを使っている人は、かかりやすい傾向があるので気を付けるようにしましょう。

投稿者: わたなべ眼科