こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。
体と同様に、様々な病気が起きてしまう可能性がある目ですが、どこに起きる病気でも早期発見・早期治療が大切なことは言うまでもありません。
病状が悪化する前に手を打てば、重篤な症状を出さずに元気な体を取り戻せる可能性が高くなるからです。
実は、みなさんに身近な「花粉症」もそうなんです。
花粉症と言うと耳鼻科が思い浮かぶと思いますが、アレルギー性結膜炎という形で眼科にも関わることがある症状です。
目のかゆみや異物感など、命や失明に関わるものではなりませんが、ひどい場合だと日常生活に支障が出ることもあります。
症状が悪くなった後で眼科に訪れる患者さんも多くいらっしゃいますが、それだと薬が効きにくくなってしまうんです。
ですから、こちらも“早期治療”。一番多いのはスギ花粉ですが、それぞれのアレルゲンが飛散し始める2週間ほど前に、眼科に来てください。
花粉に先回りして、抗アレルギーの目薬を使うことがオススメです。
花粉症の場合、いつごろの時期に症状が出るか分かっているケースが多いですから、症状が出てから病院ではなく、予防的に受診する方がいいというわけですね。
毎年悩まされている、という方、今年はちょっと早めに眼科に来るようにしてみてください。
2015.09.29更新
花粉症も"早期治療"
投稿者:
2015.09.24更新
50代以上に増加「加齢黄斑変性」
こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。
前回までは緑内障のお話をしてきました。
失明のリスクがある恐ろしい病気ですが、失明してしまう可能性がある病気はこれだけではありません。
例えば、最近50代以上の年配の方に増えているのが「加齢黄斑変性」という病気です。
眼底の中央にある黄斑部というところに問題が起きる病気で、ものが歪んで見える、視野の中央辺りが黒ずんで見えるなどの症状が出ます。
悪化すると、色の判断ができなくなったり、失明のリスクもあります。
主な原因は加齢によるものだと言われています。ただ、それ以外にタバコや栄養状態、遺伝などの関連も指摘されています。
急にガクンと視力が下がる「滲出型」と、少しずつ病状が進む「萎縮型」があります。タイプによって治療の方法が異なるのですが、基本的には、光線力学的療法やレーザー光凝固術と呼ばれる方法で対処することになります。
最近では手術による治療の道も開けてきています。
ここに挙げた症状に心当たりのある人は、一度検査を受けてみましょう。
年齢が上がるといろいろと体のトラブルが起きがちですが、体や内臓だけでなく目の健康にも気を配ってあげてください。
投稿者:
2015.09.15更新
緑内障は長期的戦略で
こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。
これまで、3回に渡って緑内障のお話を続けてきました。
緑内障は決して珍しい病気ではないこと、緑内障には慢性と急性があること、慢性緑内障を早期発見するには定期的な検査が有効なこと、などなどをご説明してきましたが、まだご覧になっていない方はぜひ目を通してみてください。
今日は緑内障の治療について、ご説明をしようかと思います。
緑内障は眼圧が上がり、視神経に問題が出る病気です。その性質上、残念ながら、完治することはありません。
ですから、一生付き合っていかなければならず、長期的な戦略を立てての治療が必要です。
患者さんの年齢や病状、性格なども考慮して、しっかりとした治療方針を一緒に考えていきましょう。
一般的には、まずは眼圧を下げるための点眼薬、つまり目薬を使います。これで効果が出てくれればいいのですが、うまく行かない場合もあり得ます。
そういった場合には、手術に踏み切ることもあります。
それほど珍しくない上に、失明のリスクがあって、完治はしない。
こう聞くと、どうしょもないほど厄介な病気という感じですが、早期発見・早期治療で最悪のケースを防ぐことがとにかく肝要です。
40歳を過ぎたら定期健診。繰り返しになりますが、一生に関わる病気ですから、ぜひ検討してください。
投稿者:
2015.09.07更新
突然の痛み! 急性緑内障
こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。
前回は緑内障、特に慢性緑内障についてお話しをしました。
初期の自覚症状がほとんどないため、知らぬ間にどんどん病気が進行してしまうケースがあります。そのため、定期的な検診で早期発見を心掛けるようにしましょう、というお話をしました。
一方で、今回の話題「急性緑内障」の場合は、だいぶ事情が変わってきます。
こちらは突然に襲いかかって来る病気で、自覚症状があるので気付かないわけがないという類の病気です。
夜間に発生することが多いのですが、吐き気を伴うほどに目の奥に痛みを感じるのです。
それほどの痛みなので、放っておくということはないと思いますが、万が一放置すると3日足らずで失明してしまうと言われています。
また、その症状から内科や脳外科を受診してしまう患者さんも少なくないようです。
もちろんどこにも行かないよりはいいですし、かかったお医者さんが急性緑内障の可能性にも気付いてくれるでしょう。
まずは、救急車を呼ぶなどして病院に行くことが大切なのです。
こちらは急に起きる病気ですので、定期健診うんぬんとはいかないのですが、ご自身や周りの方がこういった症状を発症したときのためにも、こういう病気があるということを頭の隅に入れておいてください。
投稿者:
2015.09.03更新
慢性緑内障は気付きにくい
こんにちは。
廿日市市で開業している「わたなべ眼科」の院長、渡辺渉です。
前回に続き、恐ろしい目の病気である緑内障についてお話ししていきます。
この前もお伝えしましたが、緑内障は40歳以上の日本人、17人に1人という割合でかかる病気です。決して少ない数字ではありません。油断はせずに、40歳を過ぎたら定期的に検診を受けて、早期発見につなげることが大切です。
緑内障には「慢性」と「急性」があるのですが、初期の慢性緑内障にはほとんど自覚症状がありません。ですから、気付かないうちに病気が進んでいってしまうケースも珍しいものではありません。
緑内障の多くはこの慢性緑内障です。
痛みや視野の極端な異常といった自覚症状が少ない以上、やはり最初に言った通りに定期的な検査が有効でしょう。
お仕事が忙しかったり、家庭のことをしなければいけなかったりと、みなさんにそれぞれ事情があるのは分かっています。ですが、目が見えなくなってしまうリスクがあることを考えれば、なんとかお時間を作って眼科に足を運んでもらいたいと思います。
どんな病気でもそうですが、緑内障の場合は特に、早期発見が重要な病気です。
40代の方、できれば30歳を過ぎた方も、気を付けるように心掛けてください。
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